投稿日:2008-01-28 Mon
すばらしき愚民社会という本を最近読んで、作者の小谷野センセイという人に興味をもった。大学の教師らしい。ほかにどんなモノ書いているのかしら・・・なんて思いつつ、本屋に入ったら村上春樹のノルウェイの森 上 (講談社文庫)が目について、「なつかしいなぁ、20年くらい前によんだなぁ、でも内容ほとんどおぼえてないなぁ」と思ったので買ってみた。
なんだか、つまらなかった、ノルウェイ。その前に読んだ海辺のカフカ (上) (新潮文庫)も。
なにがつまらないのか・・・・
後半がつまらない、どっちも。あくまでも個人的な感想だけど、カフカの変な白い生き物(?)みたいなのが出てくるあたりと、ノルウェイのレイコさんが主人公と寝ちゃうあたりが陳腐な感じ。
ふたたび、小谷野センセイの本に戻ると、反文藝評論というのを出していて「ノルウェイ」が徹底批判されている。読んでみたが、なんだか、すっきりした。
![]() | 反=文芸評論―文壇を遠く離れて (2003/06) 小谷野 敦 商品詳細を見る 投稿日:2007-12-04 Tue
相変わらず、本ばかり読んで過ごしている近頃のワタシ。先週は向田邦子さんの作品を2つ読みました。1つはエッセイ集 父の詫び状 (文春文庫 む 1-1) もう1つは短編集 思い出トランプ なかでも直木賞を受賞した「犬小屋」「かわうそ」の2編は、怖かった。 日常、だれにでもあるような話なだけに、怖い。 誰もが自分以外の人が考えていることはわからない。 だから人と関わることの中には実は予想外に怖いことも含まれている。 関わり合うことで自分の運命が変わったり、人の運命を変えてしまう。 生きていくって複雑なのよ。 向田邦子さんの文章はとても好き。 飛行機事故で若くして亡くなったのが残念です。 投稿日:2007-10-16 Tue
キレイなひととすれ違った。肩で切り揃えられた黒髪と流れるようなシルエットのパンツスーツをゆらゆらさせて、その人は通り過ぎた。 陶器のような質感のイエローの肌に、くっきりふちどられた切れ長の目、中国人だろうか?こういうふうを人は「すずしげ」と、表現するのかなぁ。 「汗をかかない種類の美人」と、密かにワタシが分類している女性たち。 生気を感じない美しさ。 昔友だちの妹にそういう「キレイなひと」がいた。 彼女は顔の部品ひとつひとつも美しかった。背がとてもたかく、それでいて華奢な体つき。 化粧崩れで顔に油が浮いたり、汗だくになったりなんて、見たことがない。何日もお風呂に入らなくても臭わないんじゃないかと錯覚してしまう。 動と静、キレイな人にも2種類あるようにワタシは思う。 明るい躍動的な美しさと翳りのある湿った美しさ。彼女は間違いなく後者のほうだ。おそらくさっきすれ違ったひとも。そしてそれは幼い頃のワタシが憧れた大人の女性のイメージそのものだ。 友だちの妹は、同世代の男子には近寄りがたいものを感じさせるらしく、もてなかった。彼女も男子にはあまり興味がないようでストイックな感じだった。何年も前に終わった年上の男との道ならぬ恋を時々思い返しては溜息をついた。 その美しい身体にとじこめたいろいろな想いが彼女の皮膚に薄い膜を張り、生気を失わせ近寄りがたくしているのだろうか。 いまでもワタシは何故か、そんなひとに憧れてしまう。 △ PAGE UP
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